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2015年06月 アーカイブ

2015年06月15日

傳左衛門日記 6月13日

博多座鴈治郎丈襲名。
連獅子は様々な俳優さんで幾度も勤めさせて頂いているが、襲名興行は斯界でも格別なハレの舞台であり、立ち会わせていただく有難さと重さが毎度心地よい。
連獅子終了後に地下鉄、西鉄を乗り継ぎ太宰府に赴く。
曇天模様の空の下、紫陽花咲き誇る観世音寺、戒壇院、巡るのは十数年前当代猿之助丈の推薦で当代勘九郎丈と伺って以来だが、全く変わらぬ佇まい。
観世音寺宝蔵の仏像群は圧巻で、他に先客無く、独り堂内に座し、機械的に繰返される解説録音を聴く。
戒壇院は今は禅寺。御朱印を書いてくださる老師が気さくで楽しい。
梅ヶ枝餅でも買おうと天満宮参道を歩くと「松嶋屋」「中村屋」「萬屋」の茶屋、何かの偶然か。それぞれ義理が立たぬ気がして、買わず詣り、帰る。

2015年06月22日

傳左衛門日記 6月20日

博多座連獅子終了後、普段滅多に走らぬが小走りに地下鉄。
九州新幹線は相変わらず快適で、新玉名から山鹿の八千代座までの田園風景も見慣れたもの、田舎の無い身には第三の故郷である。
着くと猿之助丈が「今年もちゃんとやってますよ~」と言いながら一座の皆さんと数百枚の団扇にサイン中。
昨年。
八千代座公演の昼夜の休憩時間、丈と共に表を廻り、玄関木戸から灼熱の中、地元の方々や係の方々が汗だくで土産物などを売るを見て、
「ああいう地元の物は売れないんですかね」
「さぁ、サインでも書かれたら売れるんじゃないですかね」
「じゃああの団扇とマジック持ってきてもらって」
と素早い指示。
地域を活性化させないとね、と自らサイン入り団扇や燈籠最中など名産品を御見物に紹介しつつ交流をはかったのだが、今年は口コミか県外からも多く集まり、八千代座側も混乱せぬよう場内整理など体制を整えていた。
御見物にお越し頂き、地域経済が活性化され、また次の興行に繋がる好循環は津々浦々共通なものの、大都市の劇場や、地方でもホールでは斯くは行かない。
芝居小屋には何かが棲んでいるというが、八千代座の何かと猿之助丈の役者としての業が反応した何かが動かしているようである。
傳左衛門は歌舞伎座に生えている、と某人気花形俳優に言われたが、確かに開場以来ほぼ歌舞伎座に棲んでおり、地方公演は久方ぶりである。
次はいつのことか。



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