« 2012年02月 | メイン | 2012年04月 »

2012年03月 アーカイブ

2012年03月07日

傳左衛門日記 3月7日・京都

ブログはもう書かないのか、と友人からメールが有った。
書かなくなった理由は様々だが、携帯の機種変更もその一つである。流行に乗り、スマートフォンにしたのだが、実に文字を打つのが面倒くさい。
さて、先月は演舞場で勘九郎襲名興行があった。鏡獅子もさることながら、土蜘は実に素晴らしかった。
「幼少から正直に、厳しい稽古を積み重ねた者のみが一人前の舞台人になることが出来る。付け焼き刃は必ず落剥する」とは祖父11世傳左衛門の言である。
勘九郎丈は、役者では最早少数派になりつつある、幼少より厳しい稽古を積み重ね続けた舞台人である。
テープやビデオ(現在両方死語になりつつあるが)でしか勉強しない者に深みのある演奏は出来ない、と小さい頃常々叱られてきた。付け焼き刃は必ず落剥する。
本当に素晴らしい襲名興行だった。
%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E2%91%A0.jpg

2012年03月13日

中村座にて(傳次郎日記)

震災から一年、中村座にて14:46に追悼演奏させていただきました。
特別ゲスト...亀井忠雄氏!
日本人としてこの日に親子でできたことに感謝!来てくれた親父に感謝!命に感謝...
まだまだ一人一人が考えなければならない復興への道。。。

DSC_0056.jpg

2012年03月21日

傳左衛門日記 3月16日・京都

京都南座。
今日は祖父11世傳左衛門の命日である。
松竹座の開場、祖父の死、三響會の発足、早15年経つ。
今月は秀山祭興行。曾祖父が初代吉右衛門丈の座付だったこともあり、逸話は当家にも数多く遺る。中でも「松浦の太鼓」の陣太鼓の件は、二人で相談して現行の型に練り上げたという。忠臣蔵でも、様々な型と囃子の約束事が遺るが、それらを研究・実践しようと言ってくれる研究熱心な俳優が現れるのを願うばかりである。
今月は「熊谷陣屋」の幕外の遠寄せを打っている。連日音出しのキッカケの前に暫し瞑目し、初代当代の播磨屋の演奏をした曾祖父や祖父、祖父の高弟の傳兵衛等、様々な先人達の事を思う。
祖父は脳溢血で10年間舞台から遠ざかり、特に亡くなるまでの一年間は病院だったが、折々病室で帝劇開場の、当代播磨屋襲名狂言の「積恋雪関扉」のテープ等を聞かせると、後遺症の麻痺が残る不自由な言語ながら、長々と初代播磨屋や、六世成駒屋の思い出や芸談など語っていた。
終演後、吉右衛門丈の御招待で鳥彌三へ、総勢数十人、並の宴会の規模ではない。まことに親分肌である。
%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B00321.jpg

2012年03月26日

傳左衛門日記 3月24日・京都

京都南座。
三響會の15周年を記念した手拭いを、京都の老舗手拭い屋の永楽屋細辻伊兵衛商店さんが作ってくれた。
シンプルな色使いとデザインが素晴らしい。
南座近くにある永楽屋さんの店頭で実際に販売されていたのには驚いたと同時に、嬉しく思った。
思わず購入してしまった。
京都は素晴らしい物に囲まれているが、古裂を貼った面白い葉書を発見し、購入した。
昨年末多忙で友人知人に年賀状を殆ど書いておらず、些か心苦しく思っていたので、便りを書く。
夜、再び鳥彌三へ。
DSC_0084.jpg

2012年03月28日

おはなしに音をつけよう(傳次郎日記)

先日、KAAT神奈川芸術劇場で子供たちに囃子体験レクチャーをさせていただきました。
我々が黒御簾で使用する楽器を10種類ぐらい用意し、そこから選んで作調するという内容です。
歌舞伎の囃子は音楽性と表現力が大切です。打楽器を使って情景や心理をどう表現するか...
最初は難しいからどうなんだろう?と思っていましたが、結構積極的に前へ出て楽器に触れあい表現していました!子供の感性の素晴らしさにびっくりで、大人では考えつかないような工夫を各自考えていました。ピーターパンの世界ではないですが、大人になると忘れがちな感覚を子供たちの持つ感性で教えられたような一日でした!
P3100063.JPG

2012年03月29日

傳左衛門日記・3月28日

昨日南座千穐楽。桜の蕾もだいぶ膨らんできた。
最後に顔を出した知人の古美術商で、震災で被災し、海水に浸かった江戸初期の某高僧の書が見事に修復されていたのを拝見して、感動した。一年がかりで洗い、表具し直したとの事。
幾多の天災戦災を乗り越え、復興と成長を遂げた我が国を見て来た古い物には、特別な力が宿っているのだと、改めて思う。小鼓大鼓等、我々の道具も同じ、大切に敬わねばならぬ。
四月演舞場の忠臣蔵の稽古の後、藤間宗家の結婚式。母と家内と同じテーブルで、美味しい食事を楽しんでいたが、友人代表で、新郎のほぼ全てを知り尽くした傳次郎がスピーチと聞く。彼は相当出来上がっていたので気楽だったが、こちらは緊張。
良いスピーチで安心した。
0328%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0.jpg



Powered by
Movable Type 3.35