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傳左衛門日記 4月1日

朝、大阪の某喫茶店で朝食。
平成九年松竹座開場の数ヶ月後、友人のミュージカル俳優岡幸二郎氏に連れられて以来、関西に行くと必ず顔を出す。「お母ちゃん」の飾らない、世話好きな人柄に惹かれ、多くのミュージカル俳優が来店するそうだが、ここに来ると本当に息が抜けて良い。
大阪は活気に溢れている。灯と人が消えた銀座とは対象的、北新地が関東からの疎開セレブにより大変な賑わいだそうだ。
様々意見もあろうが、東日本が大変な今、西日本が活性せねば我等が瑞穂國は停滞する。江戸時代は政治の江戸に対して経済の大阪、故に独特の文化、芝居。西日本は頑張ってもらいたい。
梅田駅で家内の好きな宝塚ホテルのカレーを送り、阪急で京都へ。
京都は暖かく桜も咲き初め、先月起きた様々なことが夢のようである。現実を見つめること、時には忘れること、表裏必要と改めて感じる。
我々の仕事は、明らかに後者に属する。表裏それぞれの感情を持ちつつ、邁進したい。
さて、南座での坂東玉三郎丈舞踊公演。稽古前にちょうど京都で開催中の細川護光氏の個展へ。いつ拝見しても端正で美しい作品に暫し現実を忘れ、更にお客様に現実を忘れていただくべく稽古の為、楽屋入りする。
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