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2010年11月 アーカイブ

2010年11月19日

傳左衛門日記 11月18日

朝成田、廿数回目の訪英だか、初めてブリティッシュエアウェイズに乗る。進行方向反対向きの座席の存在には驚いたが、慣れてしまえば問題無く、サービスも過剰過ぎず良い。
荷物を上の棚に乗せろと言う我儘な日本人の客にも毅然として御自分で、という英国人CAの小気味の良さ。普段日系航空会社でスーツを召した紳士方がふんぞり返り、若いCAに荷物を上げろというのが実に嫌なので、内心拍手喝采。
女性に重い荷物持たせるなど有り得ないし、持つ方も個人で守れない事案は企業がルール作りしないといけない。
昨今アジアの某大国の人々のマナーの悪さが取り沙汰されているが、残念ながら我国もまだまだ負けていない。
さてヒースロー到着。世界有数のロストバゲージ多発空港で有るが、ブリティッシュエアウェイズのターンテーブルにほぼ同時刻に到着しているANAのタグが付いた荷物が回っていたのには目を疑った。成田から来た荷物は何でも良いのか。我が荷物は無事だったが、他ターミナルのANA便の方々の混乱と焦燥を思うと気の毒に思う。
どんより曇った空もたまに降りだす雨も慣れた景色である。
様々なイギリス人気質を体感出来た日であった。
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2010年11月22日

傳左衛門日記 11月20日

昼ポーランドのワルシャワに飛ぶ。バスのような機体、ラジコン飛行機のようなエンジン音、哀れドーヴァー海峡の藻屑と消えぬと覚悟したが、そこは大英帝国の旗艦航空会社、抜かりはない。
英、仏、蘭、独と過ぎるが、不景気なEUを丸ごと呑み込むかのような一面の雲海。やがてそこに突っ込み、ワルシャワに着く。
綺麗ではあるが、東欧独特のどんより暗く、広く、淋しい空港、荷物もなかなか出ず、ポーランド語もさっぱり解らず暗い気持ちが更に暗くなる。
外に出ると英語堪能な格好良いドライバーが迎えに来て、格好良いBMWに乗り、社会主義時代を思わせる広い道を颯爽と走る。ドライバーにワルシャワの事を質問責め。段々気分が明るくなる。
ワルシャワ随一というブリストルホテルに到着する。ドアマンやベルボーイは親切、レセプションや土産物屋のお姉さんは大変な美人、レストランも美味しい。最初の期待値の低さから一気にかけ上がった。
近所を散歩するも、余りの寒さに直ぐ断念、部屋で寛ぐ。
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傳左衛門日記 11月21日

早朝、ワルシャワから400キロ離れたヴロツワフという都市に陸路で移動。ポーランドの閑かな田舎にもマクドナルド。携帯も世界中繋がるし、英語も世界中で通じる。アメリカンスタンダードは強い。
今回の訪欧の主たる目的の一つは、ジャズピアニストの小曽根真氏のポーランドツアーの作曲協力をする事である。「道成寺」の鐘入り迄を定本にアイデアを提供し、それを基に小曽根氏がジャズに創りあげる。
今回は笛の福原友裕さんにツアーに同行して貰い、大小鼓役のピアノと、古典的な笛のコラボレーションとなった。僅か五分の間に凝縮された緊張感。小曽根氏が柔軟に邦楽独特の「間」を掴んで下さり、素晴らしい仕上がりになった。
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2010年11月25日

傳左衛門日記 11月22日

早朝、暗い雨の中ヴロツワフ空港へ。バス停のような小さな空港。
空路ワルシャワで乗り換え、ロンドンへ、分厚い雲を突き破り、輝かしい日輪と暫し再開の後、また分厚い雲の中に突入。斯様に曇りばかりでは精神が鬱屈する。我が国の抜けるような蒼空が有難い。
明日は帰国日、たった一日のトランジットだが、完全なOFF。帰国後の慌ただしい生活の再来を思うとうんざりだが、慣れたロンドンの街を効率的に廻り土産物整え、夜はENOでCOMPLICITEとの共同企画のOPERA「A DOG'S HEART」を観る。ソ連の博士が犬に人間の心臓を移植したら犬が段々進化し人間になったが、手におえない行動を繰り返したので又犬に戻す、という実に単純な物語。
演出の面白さ、役者達の高い身体能力の素晴らしさも、OPERAかと言われれば疑問。演出のSIMON McBURNEYのNAME BRANDで「音楽にも合った素晴らしい演出」位の評論が書かれるだろうが、物凄い数のキッカケ、指揮者と音楽家達の高い技術が合わせ、初めてOPERAの体裁。
劇場の音楽家は所詮縁の下の力持ちというのは東西共通だが、まぁ解る人だけに解って貰えれば良い。
ともあれ、舞台としての出来は最高であった。
宿は再びHER MAJESTY'S THEATREを見下ろすHAYMARKET HOTEL401号室。快適に過ごす。
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