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2010年07月 アーカイブ

2010年07月01日

掲載情報

雑誌への掲載情報をお知らせいたします。

■田中佐太郎
「月刊清流」 8月号(7月1日発売)

「きらめきびと」としてインタビューが掲載されています。
娘、妻、師、母。
様々な顔をもつ、田中佐太郎の素顔が垣間見られるインタビューです。
ぜひご一読くださいませ。

伝統芸能の今(傳次郎日記)

昨年に立ち上げたチャリティー企画が今年いきなりのツアー公演!
昨年、「がんの子供を守る会」の理事長のお言葉に感銘を受け、今年も必ずやろうと決心し、その甲斐あって各方面の方々に多大なるご協力いただき、また今年も続けることができました!
この公演は私が所属しているライオンズクラブの奉仕活動として企画しました。いままで“チャリティー”というものに我々も勉強不足…この機会にいろいろ勉強し、お客様にご理解いただき、そこで集められた売り上げや募金が癌と戦う子供や家族の為に支援される!この公演を実現できたのは本当に嬉しいことです!
今日までに関東3カ所終わりましたが、亀治郎さんのトークや藤娘で盛り上がり毎回カーテンコール!また“ゴールドリボン基金”に対し、お客さまからも大変なご理解をいただき予想以上の盛り上がりです!募金も既に160万を越えています!感謝感謝です!
5日からは地方巡業!気合いを入れてがんばります!

2010年07月05日

傳左衛門日記 7月4日

金沢に移動。飛行機は傳次郎と隣同士、気楽な旅。
金沢は久方ぶり。ニューグランドに宿し、辺りを散策。
夜は亀治郎氏と合流、やがて広忠もやってきて、寿司を食べに行く。
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2010年07月06日

傳左衛門日記 7月5日

伝統芸能の今」金沢公演。
美味しい朝御飯をと目論見、近江町市場に行くと亀治郎丈にばったり出逢う。今食べてきたけど美味しかったとのご推薦をいただき、白海老専門店で白海老、紅ずわい蟹、イクラの三色丼を食す。至福。
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食べ終わり、市場を散策していると再び亀治郎丈に出逢う。この店の魚を大量買いしたよ、と仰る。
フットワークが軽い。
昼夜の合間は大樋長左衛門美術館へ。ギャラリーに欲しい茶碗が有ったが我慢。
公演は回を増す毎に馴染み、クオリティが増す。
チャリティーの募金も確実に増え、お客様のご厚意に毎回感謝。
現在の日本では、恐らくほとんどの方々が、癌を患っている身内や友人がいる筈である。癌にかかったら必ず死と向き合うらしい。
分別弁えた大人ならまだ対処のしようがあるが、子供が死と向き合う気持ち、また助かってもそのトラウマは計り知れない。
今後も強い意思を持ってこの活動を続けたい。

2010年07月07日

傳左衛門日記 7月6日

朝金沢。八時に宿を出て、飛行機で福岡、バスで熊本県山鹿市の八千代座へ。
毎年玉三郎丈の舞踊公演でお邪魔させていただいているが、受け入れて下さる八千代座倶楽部の方々や、お客様の暖かいこと、広忠は一瞬で劇場の虜になったらしい。
今回は宿泊が無いのが残念、後ろ髪を引かれつつ八千代座を後にして、一路福岡へ。
今月は山笠。度々福岡に来ているが飾り山を見るのは初めて。
疲れた身を押して宿泊のハイアットホテルから博多座まで散歩する。
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2010年07月08日

傳左衛門日記 7月6日

続き。
八千代座を出るとき、楽屋口で車椅子の少年が麻痺の残る身体で亀治郎さん、傳
左衛門さん、有難うと声をかけてくれた。何と素晴らしい、無垢で神々しい笑顔
か。疲労など一瞬で吹き飛んだ。
神や仏が我々の諸国行脚の旅をご覧じて、応援してくれたんだよと亀治郎丈が言
われた。11月の玉三郎丈の舞踊公演でまた逢おうと約束し別れた。
今回の我々のツアーは、小児癌にかかった子供達の社会復帰を助けるゴールドリ
ボン基金の活動を啓蒙し、寄付をお願いする事が目的である。
うちは両祖母を癌で亡くしている。癌にかかった上は必ず死と向き合うものだと
、体験者の本を読んだ事がある。忠臣蔵七段目で「非業な死でもお年の上」とい
う一節があるが、分別弁えた大人なら、まだ死と向き合っても自分や周囲を納得
させる術を持っている。それでも死は怖い。
まして、子供が病を得て、死と向き合う気持ちを考えた時、その切なさはいかば
かりか。
その少年に改めて、今回のツアーの意義を教えられた。有難う有難うと言ってく
れた、こちらこそ有難い。長く長く、生きて貰いたい。

前半を終えて…(傳次郎日記)

今回のツアーが本当に出来て本当によかった~と思いました!
関東に続き金沢・熊本・博多・静岡と…最初あった不安も一気に吹っ飛ぶお客さまの反応に感謝です!チャリティーという難しい題材に取り組み、中身も考えてのツアー初挑戦…勉強になります!子供が癌という“生死”に立ち向かい生きる…死ぬ…大人でも難しい問題を乗り越えるという“事の重さ”を改めて考えさせられました!
博多では急遽坂口貴信さんに「行こう!」と手を引かれ募金をお願いしにロビーに出ました!今回前半を終えて予想以上の募金をお預かりしました!!千秋楽の浅草までには大変な数字になりそうです!
今回、意義ある意味ある公演が出来たことは大変感謝です!後半も頑張ります!

2010年07月09日

傳左衛門日記 7月7日

福岡公演。
枕が変わると眠れぬ質だが、連日の疲労か珍しく寝坊、朝、お気に入りのハイア
ットのジムで泳ぐつもりが駄目になった。
大濠能楽堂は初めての出演、昨日の八千代座と違い完全アウェー、今日は広忠、
坂口貴信両氏の日である。
終演後最終の新幹線で新大阪、明日一番で静岡乗り打ち。幸い共演者、スタッフ
皆さんも今回のチャリティーの意義を共有して下さり、過酷な移動に関わらず協
力して下さる。有難い。
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2010年07月13日

広島公演(傳次郎日記)

地方公演の最終が広島!
広島では最前列に聴覚障害の少年が座っていました。付き添いのお母様が我々の座談会を少年に手話で伝え、そして親子で笑ってくれました!熊本の少年と同様、我々の舞台を必死に感じ取ろうという姿勢、お母様も我が子を必死に会場まで連れてきて下さった…本当に感動しました!
今回のツアーは小児癌と戦う子供たちの支援で始めた企画です。全国には生きたくても生きられない、生きることさえ困難な子供が沢山います!この小さな企画がいつか実を結んでくれることを願います!

2010年07月14日

傳左衛門日記 7月11日

朝羽田、徳島に飛ぶ。隣席はまたもや傳次郎、当方幅取る、きついだろうに嫌な顔もせず。誠に申し訳ない。
座談会、各地でのお客様の反応、或いは募金額を伺う度、皆益々子供達を守る必要性を痛感。亀治郎丈も日に日に舌鋒鋭くなり、さながら預言者。鹿や牛馬の子供達は産まれながら自ら立ち、魚の子は自ら泳ぐ。人間の子供ほど大人の手を必要としている生き物は無い、との言葉に感銘。
終演後直ぐ広島までバス移動。我々歌舞伎の人間は巡業慣れして、連日の乗り打ちなど余り驚かないが、長唄連中や、まして能楽師の兄など大変だろう。皆さん有難い事である。徳島を出た頃は綺麗な夕日、高松から暗くなり、瀬戸大橋は真の闇、それから岡山福山と過ぎ、広島到着迄実に三時間半を要した。
着後、兄弟と今回のツアーを仕切って下さっている全栄企画さんの社長御推薦の焼肉屋へ。移動の疲労も一気に回復した。
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2010年07月15日

傳左衛門日記 7月15日

浅草公会堂、ツアー千穐楽。
此度のチャリティのツアーは誰に頼まれた訳でなく自らの意思で参加した。
また、小児癌の子供達を守るゴールドリボン基金の活動も、東京ワンハンドレッドライオンズクラブ会長の傳次郎から活動内容を聴き、自らの意思で賛同した。
おかげさまで超多忙な上、天の邪鬼な性分。昔から匿名の手紙、今ならパソコンでの書き込み、見向きもしない。もしゴールドリボン基金から直にそんな形で陳情でも有ろうものなら、これ程協力しない。残念ながらチャリティ団体は玉石混淆。自ら視、聴き、調べた上で、人からの願いでなく、自分から協力したいという気持ちが重要、まさに縁。
亀治郎丈や兄弟に感謝するのは勿論だが、過酷なスケジュールにもかかわらず弱音一つ吐かないスタッフ皆さん、終演後にロビーで募金活動までして下さった長唄さん、そして各地で主催して下さった皆様、誰よりご来場のお客様一人一人に感謝したい。
公演に携わった全ての大人の意思が子供達を守り、やがて彼等が未来の日本を創造してくれる事を切に希望する。更に伝統芸能にも眼を向けてくれる様になれば、こんな有難い事は無い。
只々感謝。

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2010年07月16日

「伝統芸能の今」公演終了いたしました。

昨日15日、浅草公会堂公演をもちまして
市川亀治郎×三響會特別公演 ゴールドリボン基金チャリティ企画「伝統芸能の今」
全ての公演が終了いたしました。

(財)がんの子供を守る会さんのゴールドリボン基金への
募金・寄付を呼びかけさせて頂いた、全11カ所22公演。
ご来場下さいましたお客様にご協力頂いた募金総額はなんと
765万4919円となりました。

浅草公演にご来場を頂きました市川猿之助様からは、10万円もの募金を頂きました。

浅草公演限定でお出しした「使用済み大鼓の革(出演者4名のサイン入り)」は昼夜とも即完売。
この売上金額60万円と、公演パンフレットの売上の一部を合わせて寄付をさせて頂きます。

また、各会場の主催者様などからも寄付を頂戴しましたので、
お客様よりの募金・公演関係者からの寄付を合計した
総額1,000万円をゴールドリボン基金さんへお渡しします。

皆様のご協力、誠に有難うございました。
心より御礼申し上げます。

2010年07月23日

傳左衛門日記 7月23日

今月は赤坂ACTシアターで「鷺娘」を演奏している。
言うまでも無く「鷺娘」は玉三郎丈の代表作である。初めて玉三郎丈の「鷺娘」の立鼓を演奏したのは17歳、高等科3年の頃。それまでロンドンや歌舞伎座の諸公演で数度並んでいたが、我々の世界は「立(たて)」とそれ以下は雲泥の差である。
幕が開いて最初に「控え」といって、一発だけチという高い音を出してからヨーと声を出す。丈の直しはそこから、高い、浅い、早い、遅い…さながら「芸阿呆」の世界、以来演奏する事数百回、徹底的に鍛え上げられた。
丈はもう踊る事は無いだろうと公表されたそうだ。だが、曲の解釈や演奏方法はしっかり伝授されたつもりである。
過日の「伝統芸能の今」の座談会で亀治郎丈も仰ったが、30代も半ばになったら、そろそろ先輩から受け継いだ教えを後輩に伝える事を考えなければならない。
両親、先代銕之丞、伊十郎の各師、歌舞伎の舞台に出るようになってから玉三郎丈はじめ抜擢して下さった全ての幹部俳優、皆必死に教えて下さり、自分も必死にぶつかった。後輩に必死に伝える為には泰然と胸を貸す事、白鵬が大鵬の記録に並んだとの報せを聞き、思いを強くする。
注:写真は「鷺娘」がある毎に使用している小鼓の革である。修繕を重ね、もはや限界に近いので、玉三郎丈の一世一代で退役させるつもりだった。が、今回も使用している。戦友とはなかなか別れられない。
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2010年07月26日

傳左衛門日記 7月26日

赤坂歌舞伎もあと数日。
今日は土用の丑の日である。前のスケジュールが早く終わり時間が取れたので、鰻ではなく、
赤坂見附駅至近のしゃぶしゃぶ屋「しゃぶ玄」でランチ。
単に天の邪鬼な性分からでもなく、丑の日に牛を食すなどという語呂合わせでもない。玉三郎丈からの受け売りだが、
声帯には牛の脂が非常に良いそうだ。この店は漬けタレが大層美味しく、鍋も一人鍋、誰にも気兼ね無い。
そもそも土用鰻は江戸時代、かの平賀源内が「この日に鰻を食すと夏バテをしない」とキャンペーンを張ったことから流行した、というのが定説である。なるほどこの暑さには効きそう、キャンペーンとしては上出来だ。
バレンタインデーのチョコ、ホワイトデーの飴は言うに及ばず、近頃は敬老の日に対して孫の日まであるそうだ。内需拡大のためのキャンペーンは大いに結構だが、魂胆が見え見えなものもかなり多い。
どうせなら源内ばりに、いかにも効果が有りそうな、誰もが納得して乗せられて、いつしか文化として定着するようなキャンペーンを張って貰いたい。

2010年07月30日

傳左衛門日記 7月29日

赤坂千穐楽。
七之助丈の「鷺娘」がこの二日間で素晴らしく変化した。何故かと問えば一昨日玉三郎丈から懇切な指導が有ったとの事。風情が有り、音楽にも乗り、大変見事な「鷺娘」になって千穐楽を迎えた。
終演後は芝のプリンスパークタワーに移動、海老蔵丈夫婦の披露宴である。席は大分ご年配の地方の"巨匠"方とテレビ局の方々に囲まれる、片や傳次郎は若手の役者達も近く賑やか、見るにつけ大いなる孤独感。
だが、テレビ局の皆様殊の外優しく接して下さり寂しさも無くなる。皆さん日テレで奥方のニュース番組を担当されていたスタッフさん達との事。口々に「麻央ちゃん本当に良い子だし、普通のお嬢さんなんで、色々宜しくお願いします」と親身に仰る。
まだ奥方の事はよく存じ上げないが、長年同じ釜の飯を食したスタッフさん達の言葉は何にも代えがたい重さがある。海老蔵丈は佳い人をめとられたようだ。
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2010年07月31日

怒濤の七月(傳次郎日記)

七月は伝統芸能の今→演舞場公演に珠響の打ち合わせ→一心会稽古→海老蔵披露宴→一心会→珠響
六月末までローマにいたのに…とついつい考えてしまいます…!
七月は感動月間でした!
伝統芸能の今では沢山の思いが募り!
ワールドカップでは日本代表も頑張った!
海老蔵披露宴ではついついこちらももらい泣き…麻央さんて本当にいい方なんです!
一心会では次世代若手役者や子供たちが大汗をかいて頑張る姿に感動し!
そして明日からは珠響!どんな刺激が待っているか本当に楽しみです!



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