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傳左衛門日記 9月16日

モナコ公演初日。
いつも海外公演中は、必ず開場前に一度舞台へ行き、劇場の"気"に慣れる事を習慣としている。同じ事をしているのが海老蔵丈。元々ストイックな漢だが、暫く一座しないうちに更にその度合いが増している。
三響會後初めての舞台。三響會をやる毎に新たな発見をするのだが、今回は「江口」という作品と増上寺という空間に、内面に向かう演奏の大切さを教わった。
「鏡獅子」は数百回立鼓を演奏している。ある方曰く"立鼓"としては既に現役最多だそうだ。分析しきったつもりだったが、三響會で得た内向きの演奏の感触をもとに、自分の中で演奏方法、表現方法を大幅に変更してみた。
すると新たな発見が有った。それが何か、ここでは秘したいが、ご覧になっていた松竹のゼネラルプロデューサーにも誉めていただいた。
さても"経験"の怖さよ。
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