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傳左衛門日記 9月11日

三響會増上寺公演。
今回の増上寺公演は祖父の追善で、なかなか渋い、内向きの演目が並んだ。
内向きの演奏は、獅子や三番叟など、声を張り上げ発散するような演奏より磨耗する。亡き8世銕之丞師が「(車の)ブレーキを踏みながらアクセルを全開にして、少しずつ進んで行くようなものだ」と仰っていたが、そんな境地であろうか。
最初の「若菜摘」は上品でどちらかと言えばマイナーな曲だが、佐太郎師は大好きだと仰る。小学生の頃稽古して以来だが、大人になって改めて曲を分析してみると、様々情景が浮かんでくる。初演は歌舞伎の興行との事で、大変納得させられた。
それにしても佐太郎師の太鼓は変わらない。ぶれない。女にも男にも出せないあの雰囲気と音は何だろう。我が師で母だが、謎な人である。

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