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2009年04月 アーカイブ

2009年04月01日

傳左衛門日記 3月28日

昨日は京都に着いてから、大好きな「とり市」の直営店で早春の薫り漂う筍御飯を食べた。「とり市」はカテゴリーとしては八百屋だ。春は筍、夏は京野菜、秋は松茸、冬は漬物と、四季折々の旬の物を楽しむ事が出来る。
出たての筍は未だ味の深みや歯ごたえは無いが、柔らかく口当たりが良い。早速両実家に送る。
その後、日頃懇意にしている京都古門前てっさい堂という道具屋の若主人を尋ねて行った。
知識と拘りの有るユニークな御仁で、いつも茶をご馳走になり、若主人の話を聞くのを楽しみにしているのだが、偶々お店の常連で陶芸家の細川護煕氏がお見えになっていて、大女将が食事に誘って下さった。予てからファンだったので、大変嬉しかった。
細川氏が首相でいらした当時は高等科か大学におり、未だ選挙権を持っていなかったので、政治は身近なものでは無く、正直余り覚えがない。
ファンになったのは近年、氏の作品群、就中黒茶碗を拝見してからである。
細川氏の器には独特の佇まいがある。一国の内府、宰相まで勤められ、我々民草では想像する事すら出来ない様々な清濁を御覧になられ、又併せ呑まれたのだろう。それ故に身心脱落された、てらいの無い、格の高い作品を作陶出来るのかもしれない。氏の作品を拝見していると不思議な空気に支配される。

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2009年04月02日

傳左衛門日記 3月28日(2)

毎朝毎晩茶を点てる。あのさっぱりした苦みが好きなだけで、別に点前を習った事は無い。釜をかける訳でもなく、POTからジャーっと。点て方も我流自己流で、茶道をされる方が御覧になったらさぞ非難されるであろうが、茶碗をはじめ茶器は大好きである。普段家では母から貰った萩の現代物を愛用している。
今日から細川護煕氏のご子息で陶芸家の細川護光氏の作陶展が有るとの事で、てっさい堂の若旦那に連れていって貰った。
護光氏は1972年生まれとの事で、年齢は4つ、学年は3つ上で、親しみやすく大らかな内に、情熱の炎が静かに燃え盛るような御仁だ。
氏の作品は正統派だ。てらいの有る、作家の意図や技巧を押し付けるような器は嫌いなのだが、氏の作品にはそれが無い。何とも言えぬ爽やかな風情が漂う。お願いし、茶碗をお譲りいただいた。幸運な出逢いだ。今後も一ファンとして追い掛けて行きたい芸術家の一人である。
帰京後、中等科時代に在籍した古武道部の顧問の先生が退官なさるお祝いの会に参加する。
学習院は戦前の官立学校時代の名残で、退職とは言わない。他にも、僕らの時代位までは、先生が高等科生を"生徒"ではなく"学生"と呼んでいた。三島由紀夫氏の随筆でもそうだった。
初等科から大学二年で中退するまで14年間在籍したが、何とも大らかな学校であった。
古武道部は合気道と剣術を通じ心身を鍛練する事を主としていた。在学中の三年間齧っただけだが、ここで鍛練した気や呼吸の溜め方出し方が、現在大変に役立っている。
久々にお目にかかる顧問や師範の諸先生や諸先輩に後輩達と談笑し、楽しい時間を過ごした。
人にも物にも、様々な縁に恵まれた良い二日間であった。

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2009年04月06日

失礼しました…(傳次郎日記)

珠響の後半書きます(汗)…
後半のスタートをきったのは稲本響!
彼のピアノの凄さは前回の増上寺でも発揮されましたが、今回はどういう組みかたを
持って来るか非常に楽しみにしていました。
前回と同様にヒューマンビートBOXのMaLさん、そしてチェロの江口心一さん。
前回昨年11月、今回は2月と短期に2回も公演を組んでしまったので、出演者は曲や演出もすごく気をつかわせてしまったかと思いましたが…
しかし百戦錬磨の出演者には関係ありませんでした!やはりコンサートはいつも新鮮!
あの三人の空間は素晴らしかったです。
*「桜の眠り」は個人的に大好きな曲です。
続いて村治佳織さんの演奏!
村治さんも昨年11月が珠響・増上寺、12月が個人でサントリーホールでのコンサートと続いてしまったので今回の選曲に悩んでいましたが、今回のテーマである「神々」を聞いて合唱とのセッションと決めていました。稲本さんは演奏家でもあり作曲家。個人の曲を持って来ると思い、村治さんは逆にクラシックナンバーを揃えて来た。
最後は稲本&村治のセッションで「珠響」を演奏しました。この曲は今回の為に稲本さんが作曲したものでした。2人のセッションは初めてだったそうですが、一流は関係ありませんね!さすがでした!素晴らし音色に舞台袖にいた私まで2人の世界に引き込まれていきました!
今回の珠響も大勢のお客様にお越しいただき大変感謝しております。
最初は何気ない三人(私&稲本&村治)の会話から始まり、そして現実へ…
あのような大きい劇場で公演させていただき、スタッフにも恵まれ…思い起こせば涙です。
ここで足を止めず、藤原道山さんの「還暦になっても最先端でありたい」という言葉の通り、
我々はまだまだ挑戦します!

発表!(傳次郎日記)

2009年8月3日・4日
三響會・南座公演決まりました。
今回は

【特別出演】
中村富十郎・観世清和

【出演】
(能  楽)片山清司・観世喜正
(狂  言)野村萬斎・茂山逸平
(歌舞伎)片岡孝太郎・市川染五郎
(舞  踊)若柳吉蔵・尾上青楓

演目も決まってきましたが発表は今月末に…
是非ともよろしくお願いいたします!!!

2009年04月07日

傳左衛門日記 4月4日

歌舞伎座昼の部終演後、国際フォーラムへ個展を観に行く。
画家の東園基昭氏は初等科からの同級生である。初等科の頃から趣味で能を習っている、歳の割には古典に親しんでいる人で、学習院から多摩美大に行ったのだが、実に独特な日本画を描く。
一見古典をモチーフにした前衛的作品に見えるが無駄なてらいが無く、本物の、明るく発色の良い作品群は、それぞれ古典に対する知識や造詣の深さが読み取れる。
能の装束なども、単に華やかな色づかいやパターン等表面的な部分を楽しむだけではなく、謡の詩章や、底本たる源氏物語等の世界観を奥底に秘めた装束の製作者やセレクトした演者の意図を読み取る面白さが有る。東園氏の作風はまさにそうである。
引き続き来週8日から数日、日本橋室町の三溪堂という画廊で個展を開催するとの事なので、もう少し深く観てみようと思う。

2009年04月08日

「狂言劇場 その六」公演のお知らせ

世田谷パブリックシアターより、
広忠が出演いたします、「狂言劇場 その六」のお知らせが届きました。
皆様是非お運びくださいませ。

****

舞台芸術としての狂言
『狂言劇場 その六』 公演情報 2009年6月24日(水)~29日(月)

世田谷パブリックシアターの特設能舞台から発信する『狂言劇場』第6弾。
今回は、7月に来日するイタリアの伝統的な仮面喜劇、ミラノ・ピッコロ座『アルレッキーノ ―- 二人の主人を一度にもつと』と見比べていただけるよう、世田谷パブリックシアターならではの趣向を凝らしたプログラムです。『アルレッキーノ』と同じく、二人の主人を同時にもってしまう設定で展開する『二人大名』『縄綯』。イタリアの「仮面即興劇」に対して、面を使う狂言『雷』『清水』『博奕十王』を上演します。東の「狂言」、西の「コンメディア・デッラルテ」――― 。日伊喜劇競演は、地域や文化を超えて喜劇が持つ普遍性を再発見するまたとない機会です。どうぞお見逃しなく。

【Aプロ】 6月24日(水)19時、25日(木)19時、28日(日)14時
『二人大名』
出演:野村万作、高野和憲、深田博治

『縄綯』
出演:野村萬斎、野村万之介、石田幸雄

―能楽囃子―
笛:一噌隆之 小鼓:鵜沢洋太郎/田邊恭資 大鼓:亀井広忠

『雷』
出演:野村萬斎、石田幸雄 ほか万作の会
笛:一噌隆之 小鼓:鵜沢洋太郎/田邊恭資 大鼓:亀井広忠

【Bプロ】 6月26日(金)19時、27日(土)14時、29日(月)19時
『清水』
出演:野村万作、深田博治

―能楽囃子―
笛:一噌隆之(26、29日)、松田弘之(27日) 小鼓・・・鵜沢洋太郎/田邊恭資
大鼓:亀井広忠 太鼓:観世元伯(26、29日)、小寺真佐人(27日)

『博奕十王』
出演:野村萬斎、石田幸雄、高野和憲、月崎晴夫、竹山悠樹、時田光洋、深田博治ほか
笛:一噌隆之(26、29日)、松田弘之(27日) 小鼓:鵜沢洋太郎/田邊恭資
大鼓:亀井広忠 太鼓:観世元伯(26、29日)、小寺真佐人(27日)

※都合により演者が変更になることがございます。

チケット発売日:4月26日(日)
S席:7,500円 SA席:7,000円 A席:5,000円 高校生以下:各席種の半額
お問合せ・お申込:世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515
(PC)http://setagaya-pt.jp (携帯)http://setagaya-pt.jp/m/

2009年04月22日

南座三響會・演目発表!

南座での三響會の演目が以下に決定致しましたので、お知らせ申し上げます。

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【一】
 十一世田中傳左衛門十三回忌追善
 「江口」二題
  時雨西行
              片岡孝太郎
              若柳吉蔵(3日)
              尾上青楓(4日)
  半能江口
              観世喜正(3日)
              片山清司(4日)

【二】
 「安宅」二題
  勧進帳 延年ノ舞・滝流し
              中村富十郎
  舞囃子 安宅 延年ノ舞
              観世清和

【三】
 二人三番叟
         三番叟 野村萬斎
         三番叟 市川染五郎
         鈴渡し  茂山逸平

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以上となります。
チケット発売日・料金等の詳細も近日中にお知らせいたしますので、どうぞお楽しみに。



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