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2009年02月 アーカイブ

2009年02月05日

広忠舞台日記 1月12日

梅若研能会にて「翁 父之尉延命冠者」を勤める。 父之尉の小書での翁は初めて。やはり一月の翁は能楽師にとって身の引き締まる特別な行事の一つ。

2009年02月06日

広忠舞台日記 1月17日

観世喜正氏主催の能公演「のうのう能」にて氏の「 安宅 延年之舞」を打つ。延年之舞は宝生流程死力を尽くしてという訳ではないが、それでも命懸けのギリギリのところまで追い詰めないと出来ない曲。 命を延ばす舞と書くが、我々演者にとっては寿命を縮める曲((汗)
終演後19:00頃の飛行機で福岡へ飛ぶ。

2009年02月07日

広忠舞台日記 1月18日

福岡大濠公園能楽堂にて宝生宗家継承能。武田孝史氏の「望月」を打つ。昨日の延年のダメージが身体に残ってはいるが、舞台人はそんな事は言い訳にならない。 望月は後半一気に囃子主体の場面が多くなるのだが、半ば頃迄は立ち方の劇進行が主体となる為結構待ち時間が多い。意外と思われるが、この待ち時間が結構精神的に辛く、囃子方や地謡の座っている姿こそが与える緊迫感といったものが重要になってくる。ただ座っているだけではない。座ってい乍ら気力を発して立ち方にエネルギーを与えていくのである。

2009年02月09日

傳左衛門日記 2月8日

珠響まであと一週間。
今月は歌舞伎座昼の部の玉三郎さん菊之助さんの「京鹿子娘二人道成寺」と、夜の部の吉右衛門さんの「勧進帳」という、歌舞伎の中でダントツ一位二位の大曲を演奏している。
珠響当日はサントリーホールと歌舞伎座、二往復四ステージである。歌舞伎囃子の家元として大切な歌舞伎座さよなら公演、一演奏家として思う存分自分の音に特化した表現が出来る珠響CONCERT。これに三響會。一輪でも二輪でも倒れる。三輪が有るからバランスを保てる。
゛三゛という数には何かと縁が有るようだ。

2009年02月13日

歌舞伎美人サロンのお知らせ

歌舞伎美人サロンに傳左衛門が出演いたします。
詳細・ご応募等は下記よりご覧いただけます。
http://www.kabuki-bito.jp/news/2009/02/2_10.html

歌舞伎美人サロンに関するお問い合わせは、
歌舞伎美人編集部さんへお願い致します。

2009年02月19日

珠響~たまゆら~無事終了!(傳次郎日記)

昨年11月の増上寺に続き、2月15日に赤坂・サントリーホールで「珠響」を主催させていただきました。
企画から制作…この3か月いや構想から1年!本当に駈けまわりました(涙)
やっと実現したこの舞台に朝から興奮し10時前には楽屋入りし、8時から仕込みをしてくれている舞台スタッフ・制作スタッフ・風雲の会のメンバーと挨拶をし、舞台・楽屋・客席・ロビーを歩き、今日のボルテージを高めていきました。スタッフさんは2回公演とあってタイムスケジュールにピリピリで、出演者は逆に今日のステージを同世代のみんなで楽しみたい!という雰囲気でした(笑)リハーサルもみんな客席でお互いの世界を見たり聞いたり話したり良い交流を深めていました。

2009年02月20日

いよいよ本番!(傳次郎日記)

今回はテーマを「神々」と定めました。音楽とは元々神へ奉げるものであり、音楽の原点であるという解釈からこのテーマになりました。トップバッターは市川慎さんと武田双雲さん!さすが双雲さんはご自身の世界観をはっきり持っていて、市川さんの奏でる箏を受け、“私のわがまま演出”にも一発で応えていただきました。
続いて我々の「三番叟」。今回は囃子方が四本柱となり独特の空間にさせていただきました。
やはり音楽ホールだと和楽器の鋭い音が少し変わってしまう印象も受けました。これはこれで環境の変化も楽しみつつ、いつもとは違う世界がうまれたかなぁ…と!あとは私と幸弘さんの顔は客席から見えなかったと思います…。
次は道山さん!やはり尺八界の天才はすごかった!我々の三番叟の空気を一気に変えるあの透明感のある尺八には脱帽です。市川さんとの演奏も素晴らしかったです。道山さんのすごさは古典の技術も素晴らしいことだと思います。ご自身の活動もはっきりと分けてあるのが尊敬します。
さぁ英哲風雲の会の演奏!今回は大太鼓を5台持ってきていただき「七星」を演奏していただきました。サントリーホールで5台の大太鼓は英哲さんのコンサートでも無かったみたいです。センターには4尺もある太鼓を運び入れたので、前列のお客さまは大変な音圧を受けたと思います(笑)彼らは師・林英哲の教えのもと、厳しい修行・道徳・稽古を受け、昨今の和太鼓ブームとは全く違う“美しさ”を持っているように思います。いつも彼らの直向きな生き方にいつも感動させられています!
後半は次のブログで。

2009年02月26日

傳左衛門日記 2月15日

珠響当日。
歌舞伎座の道成寺と勧進帳、それぞれ終了後、移動を含め30分でサントリーホールの舞台に上がらなければならない。
今日は演奏の出来不出来も重要ではあるが、とにかく舞台に穴を空けない事が何より重要である。
先ずは体力。朝一のサントリーホールの下見から始まるので、前日から隣のANAインターコンチネンタルに宿泊した。新設のクラブフロアに宿泊したが、対応の素晴らしさ、ラウンジの使い勝手の良さ、勿論部屋の素晴らしさ。良い英気を養う事が出来たし、合間の10分間だけの仮眠も上手く取れた。
次に移動の段取り。歌舞伎公演中なので、気の利いた弟子は皆出払っている。急ぎの移動で費やす気力はかなりのものである。要領を得ないTAXIの運転手に道を説明する苛々など精神的に一番負担になる。バイトの付き人では段取りも…と思案にくれたが、独りでは不可能なので、野田版愛陀姫でトランペットを吹いた音大生の松原さんに相談をしたら、本人が引き受けてくれた。存外にかなりてきぱきと動いてくれたので、移動その他身の回りも困る事は無かった。
朝の音合わせでちょっとだけ稲本さんと村治さんの演奏を聞けたが、本番では誰の演奏も聞けなかった。場当たりもリハーサルも出来ず、到着して鼓を微調整し、演出の傳次郎に詳細を聞いて慌しく本番。
終了後の打ち上げもそこそこに、ホテルに戻り休む。



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