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傳左衛門日記 11月18日

芝増上寺での「珠響」CONCERT。素晴らしい音楽家達との競演は楽しみでもありHARDでもある。
プログラムのトップバッターは英哲風雲の会。ベルリン公演に来て貰った上田君は僕ら古典の人間の希望や存念、つまり"言語"を理解出来るようになってくれたので、心強く思っていたが、今更ながら彼等は昨今増殖している和太鼓集団とは明らかに一線を画す。彼等の師匠、佐渡の鼓童創始者の一人の林英哲さんは姿を重んずる。他と比して、演奏に無駄が無い。
次に稲本響さん。愛用の100年前のPIANOから出てくる音の深み。聴いた事の無い種類で度肝を抜かれた。僕らの鼓もそうだが、古い名器の深みにはどんな作為も勝てない。勿論それを余す所無く引き出す演奏家がいてはじめて成立する。
続いて尺八の藤原道山さん。我々「珠響」メンバーの中では最年長。早速長老のあだ名を付ける。息が分散せず、音に芯が有る。故に強くて正確。改めて力を見せ付けた。
休憩を挿み、ギターの村治佳織さん。スタンバイしている後方からでは彼女の綺麗な顔かたちは拝せなかったが、彼女の音には何とも言えない風情が漂う。激しい曲でもバッハでも、共通してぎすぎすしていなくて品が良い。音がスッと何処かからやってきて何処かへ去る。そんな感じか。
さてどんじりに控えしは、とは白浪五人男だが我々三響會。今や主要なレパートリーの一つである「道成寺組曲」を演奏した。僕らの特色は声と、独特のリズム感、兄弟阿吽の呼吸であろうか。
「珠響」は弟傳次郎が発起人になってメンバーが集まった。手前味噌だが、共通して言えるのは全員舞台姿が良い事だと思う。良い音は良い姿と内面を両立させて初めて誕生する。
デジタルサウンド全盛の当節に、生の音の持つ力、心地よさをもっと大勢の方々にお届けしたいと思う。伝統音楽が廃れない理由もそこである。
このメンバーで先ずは還暦を目指そうと誓い合った。この先どう発展するか。僕も一演奏家として、歌舞伎の舞台と両輪で大切にしていきたい。

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コメント (1)

Rina:

この欄にコメントするのは不適切かと思いますが
書ける場所もなかったのでこちらで失礼します・・・

広忠さん、お誕生日おめでとうございます!!
三十台も半ばになられ、芸の深みが増してくる
年代に入ってこられると思いますが更に発展する
広忠さんのお舞台を楽しみにしています。

珠響は今回のは仕事が終わる時間ではとても間に合わ
なかったので断念しましたが、次回楽しみにしています! 

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