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2008年12月 アーカイブ

2008年12月02日

傳左衛門日記 11月18日

芝増上寺での「珠響」CONCERT。素晴らしい音楽家達との競演は楽しみでもありHARDでもある。
プログラムのトップバッターは英哲風雲の会。ベルリン公演に来て貰った上田君は僕ら古典の人間の希望や存念、つまり"言語"を理解出来るようになってくれたので、心強く思っていたが、今更ながら彼等は昨今増殖している和太鼓集団とは明らかに一線を画す。彼等の師匠、佐渡の鼓童創始者の一人の林英哲さんは姿を重んずる。他と比して、演奏に無駄が無い。
次に稲本響さん。愛用の100年前のPIANOから出てくる音の深み。聴いた事の無い種類で度肝を抜かれた。僕らの鼓もそうだが、古い名器の深みにはどんな作為も勝てない。勿論それを余す所無く引き出す演奏家がいてはじめて成立する。
続いて尺八の藤原道山さん。我々「珠響」メンバーの中では最年長。早速長老のあだ名を付ける。息が分散せず、音に芯が有る。故に強くて正確。改めて力を見せ付けた。
休憩を挿み、ギターの村治佳織さん。スタンバイしている後方からでは彼女の綺麗な顔かたちは拝せなかったが、彼女の音には何とも言えない風情が漂う。激しい曲でもバッハでも、共通してぎすぎすしていなくて品が良い。音がスッと何処かからやってきて何処かへ去る。そんな感じか。
さてどんじりに控えしは、とは白浪五人男だが我々三響會。今や主要なレパートリーの一つである「道成寺組曲」を演奏した。僕らの特色は声と、独特のリズム感、兄弟阿吽の呼吸であろうか。
「珠響」は弟傳次郎が発起人になってメンバーが集まった。手前味噌だが、共通して言えるのは全員舞台姿が良い事だと思う。良い音は良い姿と内面を両立させて初めて誕生する。
デジタルサウンド全盛の当節に、生の音の持つ力、心地よさをもっと大勢の方々にお届けしたいと思う。伝統音楽が廃れない理由もそこである。
このメンバーで先ずは還暦を目指そうと誓い合った。この先どう発展するか。僕も一演奏家として、歌舞伎の舞台と両輪で大切にしていきたい。

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2008年12月05日

珠響 IN増上寺(傳次郎日記)

三響會の“弟版”のような企画、珠響~たまゆら~を増上寺で出来た!
珠響の結成は何か特別な場所を!と思い続け、

東京の特別な場所…増上寺

私は増上寺で企画をするのが長年の夢でもあった!増上寺さんの貸出は難しく最初は断られたのですが、ここは三顧の礼!我々の熱意をご理解いただきあの素晴らしい舞台をお借りすることができました。
今回増上寺さんには大変お世話になり、私のわがままな演出で「開場時に読経」「カーテンコールに散華」6名ほどお願いしたいという要望にもご協力いただき、しかも当日行ったらビックリ!6名ではなく10名の僧に出演していただいた。増上寺さんの懐の広さに感動しました。
また本番も出演者全員最高の演奏!最高の空間!稲本響の第六感を刺激するピアノの演奏に本番まで走り回った苦労など全て吹き飛びました!増上寺で仕込むのはスタッフさんにとって本当に大変なことなのですが、今回の反省も踏まえまたこの場所で挑戦したいと思いました。
さあ次はサントリーホール!演奏家にとって最大のステージ!演出プランも決まっていますので皆さま是非ともよろしくお願いいたします(拝)

2008年12月10日

ちなみに…(傳次郎日記)

サントリーホールでの我々の曲目は「三番叟」です。シテはもちろん萬斎さん。
第一回三響會の演目がこの「三番叟」でした。私たち兄弟で“三番叟”をさせていただくのは五回目です。もっと演奏しているイメージですが狂言の三番叟をさせていただくのは第一回の平成九年以来となります。
十年過ぎ、“今の萬斎(さん)”“今の三兄弟”がどういうぶつかり方をするか、
いまからワクワクします!!!
サントリーホールに舞台を作り、萬斎さんの足を踏む音と声、我々の鼓の音と声、幸弘さんの笛がどう響くか本当に楽しみです。



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