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傳左衛門日記 11月17日

朝から母校学習院大学での講義。
初等科から学習院なので、学習院以外の学校は知らない。中・高・大と、新たに入ってきた友人を通じて外部を知るのみである。ぎすぎすしていないこの校風が大好きだ。
高等科一年の時に一ヶ月間、玉三郎さん勘三郎さんのLONDON公演に参加させていただき、立鼓に抜擢していただいたのは高等科二年の時である。大学は余りに多忙過ぎて二年で中退した。学業との二足の草鞋を履いていたあの頃が最も大変だった。
さて、学習院にはある名物校舎が有る。ピラミッド型の大講堂、通称"ピラ校"。今年取り壊されると聞いたのだが、実際に取り壊され、工事の柵に囲まれた風景を見るのは、本当に淋しい。
周りをそぞろ歩くと、取り壊されたピラ校のてっぺんが資材と共に放置されていた。将来はモニュメント的に保存するのであろうが、今はただぽつねんと。長年の友の変わり果てた姿を見たようなショックを受け、テンションが一気に下がった。
講義は毎年歌舞伎囃子についてとお題を与えられているが、専門的な話を長々するのも如何なので、広く歌舞伎について話をする。テンションが下がったまま講義に突入したし、結構な人数の大講義だったが私語も無く、中途退席もいなかった。今時の大学生は素晴らしい。
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