珠響 (傳次郎日記)
いよいよ明日、18日に『珠響~たまゆら~』が始まります。
なぜ、“始まる”なのか。実はこのコンサートは、自分にとって三響會と並ぶもの。10年20年と続けていこうと思っている舞台だからです。
今回の出演者は全員30代!稲本さんと村治さんとはプライベートでも仲良くさせていただいていますし、道山さんと風雲の会(実際は英哲さん)とは兄を通じて三響會や他の舞台でもご一緒させていただく仲です。
きっかけは稲本さんと村治さんと何か一緒にできないか、と盛り上がったこと。折角だから、自分たちの舞台を創ろう!というところからスタートしました。
20代で自分を磨いてきた方ばかりなので、「30代、自身の勝負の場」としてこの企画に全員快諾してくれました!今回セッションは無く、それぞれ自分の曲を持ち寄り演奏します。演奏家が100%の力を出すべく、それぞれの演奏を聴かせ高め合う…まさに“競演”です。
例えば、稲本さんの気合いの入り方は凄いもので、100年前のSTEINWAYを購入し今回の増上寺で披露するそうです。そういえば、我々の鼓も250年~350年前の物ですし、増上寺はそれ自体が歴史的建造物!音楽家のセッションは無くても、空間は現代と歴史のセッションになります!
三響會のコンセプトは能・歌舞伎・狂言を“囃子を通じての融合”です。この10年、「自分たちの20代という時期にどこまで挑戦できるか!?」を考えてきました。古典にこだわること、各ジャンルを尊重すること。そういった思いを、たくさんの出演者・スタッフに支えていただき、今日まで来たのではないか、と思っています。(いま劇場スケジュールや出演者スケジュールがあわないので、三響會の東京公演が中々組めない状態が続いていますが…新作の企画はありますので楽しみにしていて下さい!)
対して、これから“始まる”珠響への演奏家としてのコンセプトは“囃子へのこだわり”です。
先日、「演劇界」という雑誌で高橋睦郎先生から能楽、歌舞伎における「囃子の重要性」について、大変ありがたいお言葉を頂戴しました。
8月の「囃子の会」での両親の演奏の凄さ!最後に家族で演奏できた「獅子」!この思いを珠響という舞台にぶつけ、若き演奏家たちとともに勝負したいと思っております。


