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傳左衛門日記 10月10日

世田谷シアタートラムでの「The Diver」も残り四日間。あっという間である。連日の舞台から本当に多くを学んだ。
言葉と音の関係は歌舞伎のような古典演劇にとって最も重要である筈なのに、長きに渡って繰り返し上演するうちに、俳優音楽家双方が考証を怠っている作品もある事に気付いた。「The Diver」の舞台は日々緊張感を保ちつつ、大変こなれている。舞台に"こなれ"は重要だが"小慣れ"は怖い。改めて思い知らされた。
野田さんはつくづく不思議だ。小さな身体の何処にあの強さを秘めているのか。「The Diver」は舞台の下手に大太鼓やドラ等々の道具を置いているのだが、野田さんが声を張るとドラが共鳴する。野田さんに言ったら「それが本当のドラ声?」と余裕のオヤジギャグが返ってきたが、鍛練なさっている自信の表れだろう。

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