ブログが遅くなってすみません・・・
「囃子の会」は本当に一家命懸けの舞台!
私は朝10時入りで舞台と明りの合わせをし、14時~舞台稽古、16時~本番!
「三番叟」の幕が開いた瞬間からエンジン全開!母親と兄二人の“やってやる”という気迫が伝わり、耳からこぼれそうなほど脳からアドレナリンが出ていました(笑)
「三番叟」と「鶴亀」が終わり楽屋に帰ると“もう1人の男”が「阿修羅」のような顔をして楽屋で待機していました。次に「小袖曽我」を打つ“亀井忠雄”です。楽屋からすでに“やってやる”という感情と、なにかガキ大将が運動会で「騎馬戦」「棒倒し」ではりきっているような“やんちゃ”な表情で舞台に行きました!このオジサンさすがです!
「静と知盛」「羅生門」では舞台の脇から能楽師の方々が富十郎丈と吉右衛門丈の舞を見つめ、「楊貴妃」では観世宗家の舞を玉三郎丈が見つめるという表も裏も豪華な顔ぶれでした。
「老松」では佐太郎と佐太郎一門が打ち、玉三郎丈に踊っていただき、私は佐太郎の脇太鼓を打ちました。NHKの「鼓の家」でも言いましたが、母親の背中を父親の背中として育ち、太鼓の撥さばき・掛け声も全て自分のものにしようと真似をしてきました。そして14歳から玉三郎丈の歌舞伎から見習いとして修行させていただき、現在まで傳左衛門も私も育てていただきました。舞台でその“師”二人の背中を見ているうちに今までの幼少時代や修行時代のことが頭の中を駆け巡り、自然と涙が溢れてきました。自分も初めての経験で驚きましたが、亀井忠雄・田中佐太郎・八世観世銕之丞・坂東玉三郎という四人の“父”に育てられたのがあの舞台全てだと思いました。
最後の「獅子」は“感謝”という気持ちで親兄弟と戦いました。もちろんお客さまにも“感謝”です。あの「獅子」での歌舞伎座の空間・空気は一生忘れません!舞台と客席が囃子を通じて一つになれたと思います。「露の拍子」で無音になる時も、物音や咳など全く聞こえることなく素晴らしい空気だったと感動しました。
次の「囃子の会」は未定ですが、両親の年齢のことを考え毎年やりたいのですが…なかなか頑固な二人なので説得する作業からはいります(笑)
いつになるかわかりませんが皆さま次回もよろしくお願いいたします。

コメント (1)
「囃子の会」本当にお疲れ様でした。
観客である私にとっては、とても贅沢で面白い時間を過ごさせて頂きました☆
特に今回は、ご家族勢揃いの舞台を拝見できる事、そして、佐太郎さんと玉三郎さんがご一緒の舞台にいらっしゃる事を楽しみに上京いたしましたが、しみじみと行って良かったと思いました。
本当に、皆様の様々な思いが、舞台、いや劇場中に溢れていていました。きっと、あの場所にいらした方は皆、幸せな時間に浸らせてもらっていたと思います。大好きな歌舞伎座で、貴重な体験をさせて頂きました。ありがとうございました。
次なる「囃子の会」開催も楽しみにいたしております!
投稿者: mentaiko | 2008年08月25日 20:42
日時: 2008年08月25日 20:42