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広忠舞台日記 5月27日

南座三響會初日。
朝10:00から場当たり。能の安達原に関しては場所決めのみで申し合わせ一切なし。船弁慶に至っては今日初めて能・歌舞伎チームが揃う。とにかく忙しい役者同士が集うことはなかなかに難儀である。
楽屋でも舞台稽古でも染五郎さんや亀治郎さんが集うと壮観である。亀ちゃんは此度は我々三兄弟に御自身の本をサイン付きで下すった。中をパラパラめくってみると何と我々三兄弟のことも書いてある!! 有り難かったねぇ♪ 皆様、是非とも亀ちゃんの本、購入して頂けましたら幸いに存じます。

会そのものに関して思うのは、結成10年を越えたせいもあり、兄弟同士ではだいぶ落ち着きは出てきたかも知れない。皆三十路を越えたことも幸か不幸か、ペース配分といったものも考えるようになってきたように思える。いいことだと思う。熱い魂は各々保ちつつ、演奏しながら客観的に周り(お客様含む)を見つめるプロデューサー的視点もなければ暑苦しいだけの舞台になってしまう。それではこの10年で何の成長もない。
三響會のコンセプトとして先ずは囃子を中心に、仲立ちとして能らしさ・歌舞伎らしさを全面に押し出していくのが第一儀。それぞれのエッセンスというか面白い部分をレビュー的に惜しげもなく出してゆく。戯曲の流れを無視することなく、そして大事なのはなるべく短く分かりやすく。短く!というのがポイントです。 どうしても当たり前に古典を繋ぎ合わせて披露するだけでは長くなりがちになってしまう。お客の飽きない範囲を見極めるというのが最も重要なポイントとなります。なので能と歌舞伎による石橋なり船弁慶なり出来るだけ上演時間を削っていく作業が必要なのです。

三響會の二日間の感想は明日の舞台後に述べる方が良いでしょう。

ちなみに初日終了後は染五郎さんと飲みに行きました! 憧れの兄貴と飲めたのは嬉しかったす!! とにかく芝居命の方だなと思いました。自分の知名度の為に動いている芸能人とは違い、重みを背負って生きている役者魂のみで存在されてる方です。亀ちゃんや勘太郎くんも然り、同じ意識で舞台に命懸けている仲間は嬉しくもあり、有難い存在です。

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