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2008年03月 アーカイブ

2008年03月05日

取材記事が掲載されました。

「Performing Arts Network Japan」(国際交流基金 舞台芸術ウェブサイト)さんに、
広忠の取材記事が掲載されました。是非一度ご覧ください。

自らをNoh actorと称す大鼓方・亀井広忠が見つめる未来の能楽とは?

2008年03月17日

傳左衛門日記 3月11日

今月の歌舞伎座では昼の部の序幕「春の寿」を演奏している。"三段返し”という三本の舞踊を一幕で上演する形式で、曲も長唄、義太夫、長唄と変化する。その打ち分けも中々難しいのだが、難しい事が好きな捻くれた性分のお蔭で、日々楽しく演奏している。
今月は珍しく、というか久々に傳次郎と同じ舞台で演奏している。三響會を御贔屓の方々は不思議なコメントに思われるかも知れないが。
近年の歌舞伎人気で全国の劇場で歌舞伎が上演されるので、私と傳次郎はそれぞれの劇場に別れ、演奏を取りまとめている。お蔭で同じ舞台に出る機会が激減している。歌舞伎や伝統邦楽が評価されている証なので大変に嬉しく有難いのだが、手前味噌乍らやはり私の小鼓と傳次郎の太鼓が揃うと、実に演奏全体をまとめやすい。今年は少なくとも秋までは歌舞伎の本公演で組む機会は無い。"獅子虎傳"と同様に今月の歌舞伎座昼の部もぜひご覧頂きたい。

2008年03月18日

傳左衛門日記 3月15日

旅は趣味の一つである。仕事でもプライベートでも楽しい。ヨーロッパ就くロンドンには既に二十回程行き、毎度バレエやオペラ、芝居に音楽と様々な舞台芸術を満喫している。言語も殆んど不自由しない。
そんな僕を悩ませる唯一の敵、それは荷造りである。荷物を出すと先ず片付けが始まり、懐かしい本や原稿が出てくると読み始め、手附(譜面の事)が出てくれば整理し書き始め、音源が出てくれば聴き始め、じきにお茶を飲み始め面倒になり…と、とにかく集中力が持続しない。舞台の集中力とは全く別物だ(笑)
去年は團十郎さん親子のパリ・オペラ座と勘三郎さんのNY平成中村座と二度の海外公演に行った。海外公演の荷物は殆ど船便で先に送る。再来月勘三郎さんの海外公演に行くが、その荷出し期限が二日後に迫っている。にもかかわらず、現在茶を飲みマーラーを聴きながらブログ原稿を書いている。ま、パッキングの早さと荷物の少なさと、最後の追い込みはだれにも負けない(笑)いつか三響會も海外公演をしてみたいものだ。

2008年03月25日

傳左衛門日記 3月24日

久々に兄弟三人で演奏した。去年の三響會以来か。四月日生劇場、市川亀治郎さん主演の舞台「風林火山」の録音。我々は個性の違いを旨としている。別に”わざと”違えようというのではなく、各々の信じる道を只々淡々と歩んでいる。だが、一度演奏を始めると途端にバランスを保ち、重心を取りつつ一丸となって進む。今回も基本的な話し以外、押す所引く所、ガンガン攻める所守る所、瞬時に意思を疎通させる即興的な勢いを大事にした。指揮者不在の邦楽は文字通り"呼吸"の芸術である。ジャンルは違えど、同じ家に育ち同じ師に教わり、同じ"呼吸"をして来たんだと改めて思う。
来月「風林火山」をご覧になるなら、少し耳を傾けると、より様々な世界が広がるはずである。無論まずは二十七日の「獅子虎傳」をご覧いただき、我々の”呼吸”の秘密を探っていただきたい。

2008年03月26日

広忠舞台日記復活!? 3月16日

長いこと更新出来ず失礼致しました。
この日は、広島県福山市にある大島能楽堂にて喜多流能楽鑑賞教室で長田驍氏の歌占と大島輝久氏の葵上を勤めました。大島輝久氏は観世の坂口貴信氏と並んで我々三人は公私共に長い付き合いの大親友。10代の頃から3人(輝久さんのお姉さんも加えて4人の時も!!)で随分と稽古を重ねてきました。年齢も私・大島・坂口と三人続きの年齢で本物の同世代。稽古に遊びに舞台に、この絆は一生続くことでしょう。 但し我々は役者稼業、単に人間性の波長だけでは付き合えません!そこには役者としての技量や生き様を認め合えるからこそ付き合える訳です。実はこの三人の仲立ちをしたのが輝久氏のお姉様であられる大島衣恵さんなんですよ!

広忠舞台日記 3月17日

朝の10:00から前々から約束していていた大島姉弟との三つ巴の稽古。福山のお舞台で輝くんの通盛と衣ちゃんの桜川。流石に認めてるだけあって注文も多くつけたくなるけどhigh levelなシテを舞っております。大島家でお昼をご馳走になり14:30の広島発の飛行機で羽田へ。6/5(木)の日経新聞主催の小生主催の能楽囃子コンサートの打ち合わせへ直行。この囃子コンサート、6/12に紀尾井ホールで本公演なのですが、おかげさまで売り出しわずか半月で完売!! 本公演前の6/5に追加公演が決定致しました。皆様何卒ご来場賜りたくひとえに願い申し上げます!
打ち合わせ後、梅若能楽学院へ行き書生さん達の稽古。

広忠舞台日記 3月18日

朝9:00から青山の稽古能で鵜澤光さんの班女を打つ。彼女も衣恵さん同様期待の女流能楽師♪午後から 松涛(観世能楽堂)にて申し合わせの後自宅でお弟子さん方の稽古の予定が風邪がひどくお稽古は中止とさせて頂きました。皆さん、本当に申し訳ない!! これから続く本番の舞台の為に体を休まさせて頂きました。おかげでこの日で完全復活。

広忠舞台日記 3月19日

喜多能楽堂にて喜多流青年能の申し合わせ、大島輝久氏の通盛。輝久くんの能を一週間のうちに2回も勤めるという珍しきこと!
夕方の国立能楽堂の養成課の稽古の合間に日本青年館に行き宝塚を観劇。他ジャンルの音楽を聴く・芝居を観る、というのは小生のライフワークであり、役作りになり、刺激を受け、癒されたり苛立たせられたり、と、実務であり趣味でもあります。この日は花組の愛音羽麗さんの「舞姫」という芝居。森鴎外の舞姫から題材を得た作品。小生の感想は“ 甘美な電流の流れていた青春との決別。そして自己の現在と未来を見つめる旅立ち” といったところでしょうか?! 主演の愛音羽麗さん、難しい役どころを大熱演!! 客に後々まで考えさせる作品の作り方・演じ方は我々芸能の世界は万国共通です。

今まで食わず嫌いというか、どうしても宝塚だけは観る気が致しませんでしたが知人のお誘いを受けて昨年末の春野寿美礼さんの退団公演を拝見して考え・印象が一変!なんとまぁ完成された舞台だろう!! と感動させられたんですよね!? トップ(能ならばシテですね)を中心とした完璧なパフォーマンス。舞台に立ってる方々のそれぞれの立ち位置の心得方。なんといってもお客様方に夢を与えてますよね♪
先週・先々週と2回も雪組さんの東京公演を拝見して参りました。まだまだ俄かヅカファンですが、同じ芸能に生きる世界同志、当分は勉強させて頂きます。

2008年03月28日

広忠舞台日記 3月24日

傳次郎氏が自宅を訪問、母親と三人で一時間ほど打ち合わせや雑談。 ジムへ行って走り狂言劇場夜の部へ。 終了後銀座のとあるスタジオへ向かう。亀治郎氏主演の芝居“風林火山”の劇中に使う音楽を録音する為に☆我々三人兄弟の大小太鼓を録音して参りました!!亀ちゃんも立ち会っての緊張感と笑いのある録音でした。こうして三人兄弟揃っての演奏は昨年10月の三響会以来なので改めて新鮮味を感じることも出来ましたね!
どんな仕上がりかは亀ちゃんの風林火山を御覧頂いてのお楽しみに☆
録音終わって23:30過ぎに帰宅。風呂入ってから一杯頂きながら雪組さんの「エリザベート」のDVDを観る。トップの水さんのこの世のものならぬ妖しく鋭い眼光が強烈な印象!! やはり役者はこうでなくちゃ♪トートという役を借りて自分の生き様を舞台に露出させる・自分の魅せ方を心得てらっしゃる水さんの役者魂に脱帽!

広忠舞台日記 3月20日

櫻間右陣氏の忠度を打つ。鼓は私の師匠であり相棒(と図々しくも勝手に思い込まさせて頂いております!師匠、あつかまし過ぎで本当にゴメンナサイ!! だって小さい頃からの憧れなんだもん♪)の大倉源次郎先生。終わって先生とご一緒に世田谷パブリックシアターへ行き、明日から始まる狂言劇場「唐人相撲」のゲネプロ。主役と演出を兼ねる萬斎氏のパワーやパブリックシアターに懸ける彼の思いに応えられるように明日の初日から頑張らねば! 終わって弟子の原岡一之を連れてパブリック前にある今噂のカレー鍋を食べに行く。成る程、美味い!! カレーと鍋という日本国民食がツボを押さえるんでしょうな?! カレーベースの出汁に牛・豚・鶏をぶち込みレタスや小松菜・玉葱・しめじといった野菜類を投入。ふんだんの野菜と三種の肉類をカレーを中心に味わえる絶品鍋。新たな食の感動を味わいました!! 但し車で来ていたので酒を味わうことが出来ず魅力三分の二… 次回は車を置いて馳せ参じる所存。

広忠舞台日記 3月21日

狂言劇場初日。唐人相撲と共に能楽囃子メドレー。今日は10分バージョン。10分バージョンと15分バージョンの日替わり演奏が楽日まで続く。終わって帰宅してからジムへ行き10kmほど走る。

広忠舞台日記 3月22日

喜多流青年能で輝久氏の通盛を打つ。 稽古の甲斐有り輝久さんなかなかの上出来!!親友としてはこのような舞台を作り上げるのに協力出来て嬉しい限り。終わって13:40、14:15開始のパブリック狂言劇場の本番へ急いで直行! かなりタイトな掛け持ち。萬斎氏にはご心配おかけ致し申し訳ない…
なんとか無事に間に合いキツイ一日を終えることが出来ました。 夜は衣恵さんと輝久さんと共に食事。解散は2:00、充実の舞台の後は刻(とき)を忘れます! いつまでも語り合っていたい。

広忠舞台日記 3月23日

14:00の狂言劇場の後散髪へ行く。気分転換になりましたね~♪



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