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傳左衛門日記 10月30日・名古屋

玉三郎舞踊公演初日。前夜何故か思索に耽けり、全く一睡も出来ず。早暁マリオットホテルで朝食。全国ツアーの愉しみの一つは各地の空気と宿、そして食に在る。此のホテルの朝食は種類も豊富で、天井も高く開放感に満ちている。快適な時間であった。
今回「鷺娘」が出ている。十五年前に玉三郎丈に抜擢していただき立鼓になったが、その同じ年に演奏して以来、既に三百数十回は演奏している。丈は五百回は越えた、と仰っているので、若輩の身乍ら半分以上は演奏させて頂いている事になる。
そもそも丈は決して二回公演をなさらない。以前坂田藤十郎丈に「曽根崎」の回数について伺ったら、”回数なんて二回公演を続ければ幾らでも稼げる。重要なのは如何に見物に支持をされているかだ”という金言を頂戴したが、演奏すればする程、洋の東西を問わず、何故玉三郎丈の「鷺娘」が斯様に愛されるのかが解る。完璧な照明、美術、不肖乍ら音楽、玉三郎丈そして後見、どのセクションのクオリティーが落ちてもあの世界観は成立しない。以前NYでMET(メトロポリタノペラハウス)の売店で、オペラやバレエに交じって玉三郎舞踊全集の英語版DVDが売られているのに驚き、誇りに思った。
一人を以て国興る。芸は一代。古来様々な言葉があるが、このような事か。
帰京後、家内と赤坂しゃぶ玄に。オーナーの息子が傳次郎と同級生という縁だが、偶々前日に両親、広忠、傳次郎家が来店したそうだ。食べたい物まで似るのか(笑)

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コメント (1)

mentaiko:

初めまして。
いつも玉三郎さんの公演時、傳左衛門さんをはじめ、ご一門の皆様の演奏を聴くのをとても楽しみにいたしております。
下関での舞踊公演も観に行って参りました。

私が玉三郎さんの「鷺娘」に出会ったのは、METのガラコンサートがテレビ放送された時になります。その後、何度となく舞台を拝見させていただいております。
でも、とんでもなく素晴らしく、貴重な時間だと気付いたのは残念ながら最近。何度見ても、見飽きる事がなく、毎回毎回が新鮮です。玉三郎さんあっての「鷺娘」ですが、傳左衛門さんたちあっての「鷺娘」なのだと観させていただく度に強く感じています。
後見の守若さん、三味線の勝国さんをはじめとするベテランの方々の力、そして傳左衛門さんをはじめとする若い力との結集が玉三郎さんの舞台をより一層素晴らしいものに仕立てていく、それはすごい「事件」です。

これからもその事件を観にできるだけ通うつもりです。併せて?傳左衛門さんのウエイトコントロールが成功しているかどうかを確認しに、、というのは冗談です ^-^! 失礼。
しばらく地方公演が続くので、お食事も大変ですね。どうぞ、お身体大切にされてください。

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