9:00より銕仙会の稽古能で野宮を打つ。シテは清水寛二氏。この銕仙会の稽古能は長い伝統がある。古くは私の祖父からの時代にさかのぼり、父(師匠)もこの稽古能にて観世寿夫師に鍛えられ、芸を磨いていった。私は小学生の頃からこの稽古能を見学に行き、その稽古のすさまじさ・厳しさを肌で感じ取る事が出来た。玄人同士が集まり、稽古を共に積む事によって曲に対する意識を共有していく。観世寿夫というカリスマを中心に銕仙会に所属するシテ方のみならず、我々三役(囃子方・ワキ方・狂言方)も交えての能そのものの意識と技芸の鍛錬の「場」。しかしシテ一人主義ではなく、三役の主張主張も取り入れた総合芸術としての能を追求する銕仙会の気風。自分は三歳の時に先代の観世銕之丞先生に入門。清水寛二さん・西村高夫さんは同じ年に銕仙会に入られた。年は離れてますが”同期の桜”です!
ちなみに銕仙会稽古能で初めて打たせて頂いたのは中3のときで、曲は確か「忠度」だったかと思いだされます。
夜は坂井同門会にて「芦刈」を打つ。シテは酒井音隆氏。
