傳左衛門日記 5月9日
平成中村座。
今日は昼の部のみ、終演後急ぎ国技館に行く。
久々の本場所観戦。
中入の休憩に、中等科時代の同級生で、現在NHKの相撲中継担当アナウンサーの太田氏が席まで顔出しに来てくれた。
過日個展を観に行った画家の東園氏、それを仕切る日本橋の老舗画商の三谷氏、今日の太田氏、皆学習院の同級生が、それぞれの世界で日本文化の一翼を担っている。
今場所の勘三郎丈の中村座の懸賞の如く、日本文化内の相互交流は必要なことであり、年寄りでは無いが、若くも無い我々の世代が、まさにそこに差し掛かっていると改めて感ずる。
中等科の頃、初めて歌舞伎に出勤する時、祖父は何事も先ず10年だよ、と言っていた。
同級生達は社会に出て10年を経、一服の茶を喫し、たまに芸術や伝統芸能に触れ、愛でる機会が増えれば、自ずから心が豊かになることを、心身で理解出来るようになっていることと思う。
相撲も些か空席が目立つし、美術や伝統芸能も、決して良いと言えない時もあるが、文化を絶やさぬよう、それぞれの立場で訴えかけたい。
劇場や国技館には、ネットでは体感出来ない素晴らしさがある。







